書評

【書評】人間関係・仕事で役立つ 聴く技術「マンガでやさしくわかる傾聴」

 

会社内や得意先でコミュニケーションがうまくとれない。。
家庭で家族とのコミュケーションをどうとったらいいのかがわからない。。
エースケ
エースケ
今回はそんな悩みがある人のヒントになりそうな本を紹介します。

こんな人にオススメ

  • 仕事での人間関係に悩んでいる
  • 家庭とのより良いコミュニケーションのとり方を知りたい
  • 難しいモノはイヤ 分かりやすい傾聴の入門書が欲しい

世の中の悩みの原因は、元をたどれば全て人間関係であるとも言われています。

本書では、人間関係をより良くするための 聴く技術「傾聴」

その「傾聴」をわかりやすくマンガも含めて解説しています。

また傾聴のスキルだけでなく、傾聴する上での心構えもキッチリ掲載されています。

マンガでやさしくわかる傾聴

概 要

作者: 古宮 昇 

作画:  サノマリナ

シナリオ作成: 葛城 かえで

出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター

発売日: 2017/1/28

目 次

Prologue 傾聴って?
(お騒がせ市長登場!なぜ人は話をよく聴いてくれる人が好きなのか? ほか)

1 「聴いてほしい」人の心のしくみ
(耳かたむけ課に来るのはどんな人? 人間の心の衝動 自己実現を求める衝動 ほか)

2 傾聴の基本
(共感したつもりが「クレーマー」に!? 技術の前に大切な「人としてのあり方」 ほか)

3 傾聴の実践
(あの人の本音はどこにある? 話せない気持ちを理解する ほか)

Epilogue  傾聴で私が変わる! 未来を変える!

要約・書評・感想

人は誰だって自分の話を聴いてもらいたい!

・コミュニケーション上手といったら、話し上手をイメージする人が多いんじゃないでしょうか?

確かに一見話し上手な人は、コミュニケーションを取る事がとても上手に見えます。

しかし本当のコミュニケーション上手は、話し上手ではなく聴き上手な人なんです。

本書でも以下のように述べています。

私たちは誰だって自分の事を話し、聴いてもらい、受け入れてもらいたいもの。

つまり、「話したい人」ばかりですから、必然的に聴き上手な人は貴重な存在であり、誰からも求められるのです。                      P 026

世の中ほとんどが「話したい人」ばかりなんですから、

当然「聴く技術」がある人の需要は多くなります。

そう、コミュニケーションのキモは「聴く」ことなんです!

 

傾聴の効果

耳を傾けて相手の話を良く聴く「傾聴」

その効果について本書では以下のように述べています。

傾聴によって夫婦・恋人関係、親子関係、兄弟姉妹の関係、友だち、

ご近所、趣味の仲間など、さまざまな人間関係がよくなります。 P 032

そもそも人は、自分の話をしっかり聴いてくれる人を嫌う事はありません。

自ずと仕事プライベートに関わらず、人間関係が良くなっていきます

「傾聴」で聴く技術を身につけることで、悩みの元凶とも言える人間関係が

円滑になることで、悩みを解決する一助となるでしょう。

「傾聴」の本質

・傾聴の本質とは?

傾聴の本質を本書では以下のように述べています。

傾聴の本質は、話し手のことをなるべく話し手の身になって理解するとともに、

そのありのままの話し手を受け入れることです。      P116

上記のように傾聴の本質

話し手のことをなるべく話し手の身になって理解する(共感)

そのありのままの話し手を受け入れること(受容)であると述べています。

つまり、傾聴の本質は 「共感」と「受容」ということになります。

エースケ
エースケ
この「共感」と「受容」ありきの傾聴です。

技術の前に大切な、「人としてのあり方」

・傾聴ではさまざまなテクニックがあります。

テクニックについては本書でもページを割いていますし、

他の書籍でも多く取り上げられています。

しかし陥りがちなのは、そのテクニックだけを真似てしまうことです。

真似ること自体は決して悪いことではないのですが、

テクニックだけを真似しても傾聴は成り立ちません。

本書でも以下のように述べています。

そして、さらに重要なのが、傾聴しようとするときには、

テクニックが上手に使えるかどうか以上に、

私たちの人としてのあり方が問われるということです。  P116

エースケ
エースケ
もちろんテクニックは大切です。

しかし、テクニックも傾聴の本質を満たした上で初めて効果を発揮します。

本質である「共感」「受容」のないうわべだけのテクニックは

話し手が敏感に感じとります。

本質を満たした上でテクニックを使えるようになりましょう!

おわりに

今回は、「マンガでやさしくわかる傾聴」を紹介しました。

本書は人間関係・コミュニケーションに悩む人に おすすめの一冊です。

書評では取り上げきれませんでしたが、

  • 傾聴のテクニック(技術)
  • 人間の心の衝動
  • 共感と同感の違い
  • 話したがらない人への対応

など内容は充実しています。

また、マンガの部分が約半数あるので読みやすく傾聴の入門書としてもおすすめです。

世の中の悩みの原因は、元をたどれば全て人間関係であるとも言われています。

本書をお悩み解決の一助にしてみてはいかがでしょうか?

マンガでやさしくわかる傾聴」のポイント
  • 需要があるのは話し上手より聴き上手
  • 傾聴の効果 人間関係が良くなる
  • 傾聴の本質は 「共感」と「受容」
  • テクニックは大切だが、それ以上に人としてのあり方が問われる
  • 傾聴は人と人とをつなぐコミュニケーションである。
エースケ
エースケ
わたしは、興味をひくものがあるとまず

「マンガでわかる〜」シリーズが出版されていないか調べます。

このシリーズは、学ぶ上での最初の一冊には最適です。

分かりやすく、マンガの部分も多いのでサクッと読めて

その分野の全体像が理解できるからです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。